(株)つばさ商事の石川県開催、外国人技能実習生向けの、玉掛け技能講習は基本的に毎月度募集開催しておりますが、技能実習生などの外国人向けは、どうしても開催ごとに対象言語を決めないといけないため、
実際には各会社様からの複数言語での技能実習生の申込要請、技能講習に必要な実技開催場所の他、講習内容を伝える技量の有する通訳、などのマッチング作業で、申込受付から受講票発行や確認作業などタイトになりがちです。
今回の玉掛け技能講習は、技能実習生に加え特定技能の割合が多かったためか、全員が過去に類を見ないほどのハイレベルな成績で修了されました。
2025年度3月度開催の弊社玉掛け技能講習は、ベトナム人と中国人の2か国対象に開催となりました。
年間を通してですと、ベトナム人とインドネシア人がやはり多いですが、
中国人、カンボジア人、ミャンマー人、フィリピン人も定期的に加えて開催しています。
日本人にとっては玉掛け技能講習は、それほどハードルの高いものではありませんが、外国人の技能実習生にとっては、正直ハードルが上がります。
それぞれの日本語能力に大きく左右されるからです。
玉掛け技能講習の学科は、日本語テキストの他、各国の言語の補助テキスト、単語集を用意しており、採用する通訳も、ただ日本語が話せるというレベルではなく、
学科に出てくる専門用語などをリアルタイムで訳せる能力が求められ、弊社でも慎重に採用しています。
今回は、特に玉掛け技能講習の慣れた通訳を2名、
特に学科テストでは力学やクレーンの走行でつまづく技能実習生も多く、
次いで実技試験でも難関の、ワイヤー選定と質量目測の計算スピードを上げるために、学習法定時間を終えた後も、補習を実施しています。
学科2日間、実技1日という予定で、外国人技能実習生の玉掛け技能講習カリキュラムが組まれますが、今回の学科試験は驚くほど高得点で全員合格です。
そして、いよいよ3日目の玉掛け実技会場で実際に、様々な玉掛け方法を講習、練習後に実技テストを行います。
たった3日間とはいえ、実習生は、この短期間で見違えるように意識が変わっていくのが分かります。
特に、安全意識やジェスチャーによる意思の伝え方、声もびっくりするほど大きな声を出すようになります。
このことは、あとで迎えに来た会社様からも、仕事の態度が変わったようだと評価を頂けているほどです。
弊社では、宿泊することが可能なため、
ほとんどの技能実習生が2泊3日で受講を申し込まれることもあり、連帯感や玉掛け技能講習に取り組む雰囲気の中で、自然と前向きに取り組む意識が醸成されるのかもしれません。
玉掛け技能講習3日目最後に、これまで勉強と練習をしたことの、まとめの実技テストを行います。
吊り荷の玉掛けの基本作業から、地切りをして吊り荷を移動させ、安全に着床させて用具の点検片付けまでを試験審査します。
全ての合図言葉は日本語で行うため、
ココが最も外国人技能実習生にとって難しいところでもあります。
特にまだ日本に入国してから間もない技能実習生で、日本語習得がおいついていない実習生は、その言葉が何を意味しているのか、何のためにその合図をするのかなど、
弊社では合宿中の学科講習中に休み時間や補習時間を利用して、実技の合図について練習も行います。
安全第一!
このことを最後に声をかけ、一人づつ肩をたたいて、本日も玉掛け技能講習修了証を渡しました。
毎月の事ですが、この時が自分も一番感動しますし、成長が楽しみでもあり、怪我無く安全に仕事ができることを願いながら送り出す瞬間でもあります。
中身の濃い3日間を一緒に過ごし、本当にわが子のように安全を願う、そして自身も緊張の極限から一時解放されて、また今度も頑張ろう、そう思える幸せに感謝です。