11月16日よりフォークリフト技能講習を開催いたしました。外国人技能実習生は、学科2日間、実技3日間のコースで開催。
今回はベトナム人対象とし、学科においては特に理解のスピードと確認作業をし通訳とのコミュニケーションしながら法定時間に沿って進めていきます。
2日間の学科と試験が終わりますと、実技3日間の訓練と試験という流れです。
日本人であれば、通常車の免許を持っている方がほとんどなのですが、ベトナム人の場合、車を運転したことのない技能実習生が多く、
最初は前進バックの練習で「動かす」という基本に慣れてもらいます。
ベトナム人実習生の母国での生活環境を聞いていると、オートバイを使った移動が主だという実習生が多く、道路事情も日本とは違うため、正確で安全に操作することを理屈よりも感覚で教えるイメージでしょうか。
誰でもそうですが、フォークリフトの場合、ハンドルを切るタイヤが後輪の為、この感覚に慣れるのに少し時間がかかります。
脱輪は大変危険なため、頭での理解と体の反応が一致するまで、何度も繰り返し指導します。
通訳さんも、運転操作を追いかけて大きな声で注意するので、声が枯れます。
最初の安全意識を身に着けさせるため、かなり時間をかけるようにしています。
外国人技能実習生に言葉を正確に伝えることも重要ですが、フォークリフトを実際に操作する感覚的なことは、ニュアンスまでなるべく正確に伝えて理解させるため、
通訳自身に操作してもらい、注意するべき操作ポイントや、間違えやすい、
また理解の勘違いが起こりやすいところを実習生の母国語で理解の確認をしながら覚えてもらいます。
弊社では最も懸念しているのは、
表面上の言葉の理解をしているようで、実は実際の操作では理解しているだろうか、
危険な操作を見逃さないよう常にチェックするようにしています。
実技の最終段階では、実際に1t以上の荷をパレットに載せて積み下ろしの訓練をしますが、実際に載せてみると、やはり危険な作業をしている意識が強くなり、緊張感が伝わってきます。
フォークリフト技能講習の5日目、最終テストでコースを走ってもらい、時間を測ります。
実技は3日間ですが、この訓練で実習生は見違えるほどフォークリフトの運転操作が上手になり、実施管理者の自分も驚くほどです。
最後に修了証を渡しますが、自分はうまくなったという過信を戒め、安全第一であることを通訳を通して再度念押しをして、一人ひとりに評価を話します。
講習期間の5日間は短くもあり、長くもある技能講習でございますが、技能実習生の今後の活躍と安全を願って、今日もまた送出します。